前回のブログでは、
CSA(冠攣縮性狭心症)やCMD(冠微小循環障害)
が命に関わる可能性がある
ことをお伝えしました。
「CTで異常がないなら安心ですよね?」
患者さんから、よくいただく質問です。
しかし、CSAやCMDでは、
CTやエコーだけでは分からない異常が存在します。
CTやエコーは「形」を見る検査です。
- ● 冠動脈CT
- ● 心エコー
これらはとても重要な検査ですが、
共通しているのは、
血管や心臓の「形」を見る検査
であるという点です。
一方、CSA・CMDは、
血管の「働き(機能)」の異常です。
心臓カテーテル検査で何が分かるのか
心臓カテーテル検査では、
- ● 血管がどの程度血液を流せているか
- ● 必要なときに血流が十分に増えるか
- ● 血管が過剰に縮まないか
といった点を、直接・客観的に評価することができます。
CSAの場合
- ● 薬を使って攣縮が起こるかどうかを確認
CMDの場合
- ● 微小血管の血流や抵抗を数値で評価
ガイドラインでも推奨されています
現在のガイドラインでは、
症状があり、通常の検査で原因が説明できない場合、
冠動脈の機能評価を行うことが推奨される
とされています。
これは、
「形がきれい」=「安全」ではない
ことが分かってきたからです。
検査は怖いものではありません
「カテーテル検査は怖い」
そう思われる方も少なくありません。
当院では、
- ● 手首からのアプローチ
- ● 痛みや不安を抑える工夫
- ● 必要最小限の検査
を心がけ、
安全性に十分配慮した検査を行っています。
検査はゴールではなく、治療へのスタートです
心臓カテーテル検査は、
「検査のための検査」ではありません。
- ● 原因を明らかにする
- ● 治療を適切に選ぶ
- ● 将来のリスクを下げる
そのための、
大切な第一歩です。
最後に
胸の症状が続くとき、
「異常なし」という言葉だけで
不安を我慢する必要はありません。
見えない異常を、
きちんと調べる方法があります。
▶ 詳しく知りたい方へ
CSA・CMDについて患者さん向けに分かりやすくまとめた当院オリジナルのパンフレットもご用意しています。(※院内配布)
https://www.tanno-clinic.com/heart_center/
参考:European Society of Cardiology, Japanese Circulation Societyのガイドライン
東京日暮里たんのハートクリニック
院長 丹野 巡














