失神とは?ABOUT
失神とは、一時的に脳全体への血流が低下するために、意識が数十秒から2分程度の間なくなって、姿勢が保てなくなり、その後に自然にかつ完全に意識がもどるものとされています。脳全体への血流が6秒から8秒間中断されれば、失神すると言われています。一方で、てんかんや低血糖は意識消失が伴うものの脳全体への血流低下がないので、失神とは診断されません。失神は種々の原因で起きますが、軽症なものから命に関わるものまであります。特に、心臓病を原因とする失神は寿命を短くする可能性が報告されています。また、失神の再発は、失神の経験回数に強く影響をうけるとされますので、2回以上の失神歴のある方は特に注意が必要です。
失神はどうやって診断するの?DIAGNOSIS
失神を起こしたら?HAPPEMED
失神は様々な原因で起こり、心臓病(弁膜症や不整脈)など生命にかかわる病気が原因の場合もあります。このため、もし失神を起こしたら、すぐに循環器専門医を受診して、原因精査をお勧めします。繰り返す失神の原因の精査には、植え込み型レコーダーも含めた精査が必要となります。
失神の治療TREATMENT
失神に対する当院の取り組みINITIATIVE
- 失神は、心臓病などが原因であれば命に関わりますが、すぐ元通りに治るために医療機関受診が少ない現状です。専門医によるオンライン外来により、失神患者さんが受診しやすくなるように努めています。
- 失神原因精査に対して、植え込み型レコーダー精査も積極的に行っています。
- 失神の原因は様々であり原因への治療が優先されますが、専門医のハートチームアプローチで治療提案を行っています。