深部静脈血栓症とは？ABOUT
深部静脈血栓症の症状は？SYMPTONS
深部静脈血栓症は、へその下にある腸骨静脈、太ももの大腿静脈、ふくらはぎにある静脈に起きやすいため、足が赤黒く腫れ、痛みがあらわれます。腸骨静脈が詰まると、太ももの付け根から足全体が腫れて痛みが生じます。放置した場合、腫れがつづいて皮膚が茶色く変色し、崩れて潰瘍となる深部静脈血栓症後遺症となることもあります。肺血栓性肺塞栓症になると、心臓内圧上昇し、胸痛を生じたり、命に関わる不整脈である心室細動を起こしたりする場合もあります。また、肺に十分な血液が送れないために十分な酸素を全身に循環できなくなり、呼吸困難や呼吸不全を起こすこともあります。
深部静脈血栓症はどうやって診断するの？DIAGNOSIS
まずは、前述のような症状があるかを評価します。続いて、酸素飽和度を含むバイタルサインの評価と足に腫れや痛みの局在などの視診を行います。その上で、下肢静脈エコーとDダイマーで深部静脈血栓症を評価します。また、肺血栓塞栓症がないかを心電図と心臓エコーで評価し、診断を行います。
深部静脈血栓症と言われたらINSPECTION
末梢動脈疾患と言われたら、循環器・血管専門医の診察を受けることをお勧めします。まず、下肢静脈エコーなどによる解剖学的な評価を含めたしっかりと診断が必要になります。また、命に関わる合併症である肺血栓塞栓症がないかの評価も必要です。場合によっては、入院による精査加療が必要になることもあります。また、深部静脈血栓症は再発しやすく、後遺症を併発することのある病気ですので、再発・後遺症管理とフォローを受ける環境づくりが重要です。
深部静脈血栓症の治療TREATMENT
深部静脈血栓症に対する当院の取り組みINITIATIVE
- 深部静脈血栓症は再発を繰り返すことが多いため、管理とフォローのためにまめに診察させて頂くこと必要になりますが、オンライン診療により、患者さんの負担を軽減しながら、頻回な診察ができます。特に、深部静脈血栓症後遺症管理にはオンライン外来を積極的に行っています。
- 深部静脈血栓症、後遺症の評価が重要になりますが、循環器専門医、脈管専門医、カテーテル治療専門医による直接の診察・検査でDダイマー、下肢静脈エコー評価などを1回の受診でなるべく短時間で実施し、オンラインで結果説明をするスムーズな診療が可能です。
- 深部静脈血栓症は癌などの併存症もあり、包括的な管理を必要としますが、専門医のハートチームアプローチで治療提案を行っています。
