不整脈とは?ABOUT
期外収縮は不整脈の中で最も多くみられます。期外収縮は生理的である場合が多くあります。成人のほとんど人に認められるとも言われます。心房からでる上室性期外収縮と心室からでる心室性期外収縮があります。
心房細動は、脈が規則的でなくバラバラになる不整脈です。高齢になると増える不整脈とされ、70歳を超えると10-15%の方に見られると言われています。心房細動となっただけで命に関わるわけではないのですが、心臓の中に血栓をできやすくし、脳梗塞などの原因になることがあります。また、心筋梗塞などの病気を持っている方が心房細動になると心不全(心臓が頑張れずに息切れや浮腫みがでる病気)になることもあります。
不整脈の症状は?SYMPTONS
徐脈では、1分間に40回を下回ってくると、息切れやめまい、立ち眩みなどがみられます。頻脈では、1分間に120回を上回ってくると病気である可能性が高くなり、動悸や胸痛、息切れなどの症状が出てきます。期外収縮は症状を自覚しないことが多いですが、脈が抜けるとか、一瞬の胸痛などの症状が出る方もいます。心房細動では、動悸や胸痛、息切れなどの症状があります。
不整脈はどうやって診断するの?DIAGNOSIS
不整脈と言われたらINSPECTION
不整脈と言われたら、循環器専門医の診察を受けることをお勧めします。まずは、心電図で不整脈の診断することになります。24時間心電図や携帯式心電図評価を行うこともあります。また、不整脈の原因となる心臓病や甲状腺異常などがないかを、心臓エコー検査、運動負荷心電図検査、血液検査、ホルモン検査をします。心房細動については、血の塊がつまる塞栓症リスクの評価と心拍数評価が必要となります。不整脈はなかなか心電図診断のつかない場合もありますので、中長期的な経過観察が必要になることがあります。
不整脈の治療TREATMENT
不整脈の治療は種々のものがあります。上室性期外収縮などの場合は、禁煙や禁酒、睡眠不足の解消など生活習慣改善が有用なことがあります。症状コントロールがつかない場合には、不整脈を抑える抗不整脈薬や不安を和らげる安定剤などを用いることもあります。血圧を下げるような頻脈性不整脈には電気ショックによる電気的除細動を行ったり、カテーテルで不整脈の回路焼灼するカテーテルアブレーション治療を行ったりします。失神や心不全を伴う徐脈性不整脈にはペースメーカー植え込み術が検討されます。また、心室頻拍など命に関わる不整脈には植え込み型除細動器(ICD)植え込みを使用することもあります。
心房細動では、塞栓症リスクのある方には血をサラサラにする抗凝固薬を使用します。また、頻脈がある場合は、脈を抑える薬も検討されます。また、抗不整脈薬やカテーテルアブレーション治療により、心房細動をとめる治療も検討されます。
不整脈に関する当院の取り組みINITIATIVE
- 心房細動は脳梗塞や心不全といった命に関わる病気の原因となりますが、無症状であったり軽い症状であったりするために医療機関受診が少ないですが、専門医によるオンライン外来により、心房細動を含む不整脈の方が受診しやすくなるように努めています。
- 不整脈は、心臓病が原因でないかを評価することが重要になりますが、当院では専門医による直接の診察・検査で心電図や心エコー評価、運動負荷心電図(狭心症を評価する検査)を1回の受診でなるべく短時間で実施し、オンラインで結果説明をするスムーズな診療が可能です。
- 不整脈の治療は、ペースメーカー植え込みやカテーテルアブレーション治療など様々な治療法がありますので、専門医のハートチームアプローチで最適な治療提案を行っています。